「褒めて育てているはずなのに、親の顔色ばかり伺うようになってしまう」
「褒められないと自分から動かない指示待ちになってしまう」
子育てや部下の育成において、このような悩みを抱える方は少なくありません。
実は、「褒める」という行為には2つの種類があり、褒め方を間違えると逆効果になってしまうことがあります。
心理学と脳科学の視点から、子どもの自発性と自己肯定感をぐんぐん伸ばす「正しい褒め方の技術」について解説します。
褒め方には「2種類」ある
褒め方は大きく分けて以下の2つに分類されます。
- 行動を褒める: 「片付けができて偉い」「100点取れてすごい」
- 考え方(価値観)を褒める: 「部屋が綺麗だと気持ちがいいよね」「そこに気づいて動けたのが素晴らしいね」
多くの親や指導者は、無意識のうちに「1. 行動を褒める」ばかりを使ってしまいがちです。
「行動」だけを褒めると起きる弊害
「片付けをしたら褒められる」という記憶だけが刷り込まれると、子どもにとっての目的が「部屋を快適にすること」ではなく「親に褒められること」にすり替わってしまいます。
その結果、
・褒めてもらえないならやらない
・親が見ていないところでは散らかし放題
・わざと散らかしてから片付けて褒められようとする
といった本末転倒な状態(外発的動機付けの罠)に陥ってしまいます。
自走する子に育てる「価値観の承認」
子どもを自発的に動ける子に育てるためには、「その行動を起こした背景にある考え方や価値観」に光を当てて褒めることが不可欠です。
例えば、
・「おもちゃを片付けたんだね。床が広いと歩きやすくて安全だね。そこに気づけたのが素敵だよ」
・「お友達に譲ってあげられたんだね。相手の気持ちを思いやれる心が本当に素晴らしいね」
このように、行動の「意味」や「心地よさ」を言葉にして共有してあげます。
価値観を認められた子どもは、「なぜその行動が大切なのか」を自分の頭で理解し、誰に指示されなくても進んで良い行動を選択できるようになります。
今日からぜひ、表面的な行動の奥にある「素敵な考え方」を褒めてみてください。