こんにちは、はちすゆうきです。
毎日テレビやスマホのニュースを眺めていると、
事件や事故といった暗い話題ばかりが目に入り、
「なんだか世の中がどんどん悪くなっている気がする」と心が重くなる。
そんな感覚を抱くことは、誰にでもあるはずです。
私たちが日々どんな判断を下し、どんな気分で過ごすかは、
普段どんな情報に触れているかによって大きく左右されます。
無意識のうちに偏った情報ばかりを受け取っていると、
物事を見る物差しまで歪んでしまうのです。
今日は、名著『ファクトフルネス』の視点をヒントに、
情報に振り回されず、自分の判断の基準を穏やかに整える方法をお話しします。
世界の犯罪件数は「増えている」のか「減っている」のか
以前、久しぶりに『ファクトフルネス』という本を最初から読み返していました。
『ファクトフルネス』とは、思い込みを手放し、
データや事実(ファクト)に基づいて世界を正しく見る習慣を説いた一冊です。
その本の中に、このような問いかけが登場します。
「ここ数十年で、世界全体の犯罪件数は増えているでしょうか、減っているでしょうか、それとも変わらないでしょうか」
もし同じ質問をされたら、あなたはどう答えるでしょうか。
毎日のように報道されるニュースを思い浮かべると、
「増えているに違いない」と感じる人も多いかもしれません。
けれど、本の中で示されている実際のデータを見ると、
世界全体の犯罪件数はここ数十年で緩やかに減少しています。
事実としては減っているにもかかわらず、
私たちの頭の中では「犯罪が増えている」という逆の認識が生まれてしまっているのです。
なぜ脳はネガティブなニュースに引き寄せられるのか
なぜ、実際の事実と私たちの感覚にこれほど大きなギャップが生まれるのでしょうか。
そこには、人間の脳の仕組みとメディアの構造という2つの理由があります。
1つ目は、私たちの脳が「ネガティブなことに強く注目する」ようにできているからです。
人間が生き延びるためには、身の回りの危険をいち早く察知する必要がありました。
そのため、平和で喜ばしい話題よりも、
事件やトラブルといった警戒すべき情報に強く反応してしまうのです。
2つ目は、テレビやネットニュースが「視聴率や閲覧数を集めるビジネス」だという点です。
良いニュースを流しても、なかなか人の目は留まりません。
だからこそ、メディアはどうしても人の関心を引きやすい、
刺激的でネガティブな報道を多く流す傾向があります。
この仕組みを知らないまま、毎日テレビやスマホから流れてくる情報だけを受け取っていると、
私たちの判断の基準はどんどんネガティブな方向へと偏ってしまいます。
受け身を卒業し、自分から情報を「取りに行く」
流れてくるニュースを受け取ること自体が、悪いわけではありません。
大切なのは、受動的に入ってくる情報だけをすべてだと信じ込まず、
「自分から情報を取りに行く」という姿勢を持つことです。
普段どんな情報に触れているかによって、
同じ出来事を見たときの判断の基準はまったく変わってきます。
例えば、テレビやSNSのタイムラインを眺める時間を少しだけ減らし、
気になったテーマについて書かれた本を自分で選んで読んでみる。
あるいは、ネットの評判だけで判断するのではなく、
実際に自分の足でその場所へ行き、自分の目で確かめて体験してみる。
そうやって別の角度から確かな事実を仕入れることで、
偏っていた視点がすっとリセットされていきます。
コップの「半分の水」をどう見るかは基準次第
物事の捉え方を表す有名な例え話に、「コップ半分の水」の話があります。
コップの半分のところまで水が入っているのを見たとき、
「もう半分しか残っていない」と不安になる人もいれば、
「まだ半分も入っている」と安心する人もいます。
目の前にある「水が半分入っている」という事実はまったく同じです。
けれど、自分の中にどんな判断の基準を持っているかによって、
そこから受け取る感情は180度変わってしまいます。
暗いニュースばかりを浴びて心が疲れてしまいそうなときほど、
スマホをそっと置いて、自分から新しい知識や体験を取りに行ってみてください。
今日、ずっと気になっていた本を1ページ開いてみたり、
まだ行ったことがない場所へ足を運んでみたりしてください。
その小さな一歩が、あなたの判断の基準を健やかに整え、
毎日の景色を穏やかで明るいものに変えてくれます。